ネタ蒔き時
ネタ蒔き時の枕草子 第十四話「サヒーリ・ライは守護フェリダーの夢を見るのか」
コンボデッキはマジックの華だ。複数のカードがそれぞれの動きをする事で、結果として全く別の非常に大きな動きを作り出す。このダイナミズムは唯一無二で、新しいコンボを発見した時の喜びは何物にも代えがたい。 まだマジックが若かりし頃、コンボはそれ単体では役に立たないカード同士を組み合わせていた。プロスブルームなどはその最たるもので、今でも私はプロスブルームこそがマジックで最も美しいデッキの1つであると疑わない。 そんなコンボデッキだが、昨今では事情が多少異なっている。単体でもそれなりに仕事をするカード同士を組み合わせたものが主流となり、「コンボが決まればよし、決まらずとも普通に殴り切れればそれも良し」という二段構えのデッキが増えている。今回紹介するデッキもそんなデッキの1つで、スタンダード時代に猛威を振るったあのデッキだ。
コピーキャット(モダン・バージョン)
- 4 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
- 3 《永遠の証人/Eternal Witness》
- 3 《守護フェリダー/Felidar Guardian》
- 2 《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》
- 4 《稲妻/Lightning Bolt》
- 4 《思考掃き/Thought Scour》
- 3 《流刑への道/Path to Exile》
- 4 《霊気の薬瓶/Aether Vial》
- 3 《稲妻のらせん/Lightning Helix》
- 1 《電解/Electrolyze》
- 3 《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》
- 1 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
- 2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
- 4 《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
- 2 《金属海の沿岸/Seachrome Coast》
- 1 《感動的な眺望所/Inspiring Vantage》
- 2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
- 4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
- 2 《反射池/Reflecting Pool》
- 1 《蒸気孔/Steam Vents》
- 1 《寺院の庭/Temple Garden》
- 1 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
- 1 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
- 1 《平地/Plains》
- 1 《島/Island》
- 1 《山/Mountain》
- 1 《森/Forest》
《守護フェリダー》も《サヒーリ・ライ》もカードをブリンクさせるという点で共通している。このデッキにはただ出すだけでアドバンテージを得られるクリーチャーが山盛りになっており、コンボが成立しなくとも圧倒的なアドバンテージを得る事が可能だ。中でも私のお気に入りは《幽霊のゆらめき》で、効率だけを考えるならプレイアブルでは無いかもしれないが、これで《守護フェリダー》と《永遠の証人》をブリンクし、《守護フェリダー》が再び《永遠の証人》をブリンクするという動きは一度決めるとやみつきになるだろう。
いつも通り今回もサイドボードは割愛している。エンダルゲームスで販売されているデッキにはサンプル用のサイドボードが付属されているので、まずはそれを試してもらい、その後は君たちの周りのメタゲームに併せて自由に改造してくれ!
膨大なアドバンテージとカードの循環による王者のマジックを楽しんでもらえれば幸いだ!
そして次回は「戦場に出たとき」能力を今回以上に使い倒す「あのカード」を取り上げようと思う。
その日まで、あなたが猫アレルギーになりませんように。