すずめのGP京都への道@2016 第二回 ~GP初日全勝デッキ16個を考察~
こんにちは!すずめです。
『イニストラードを覆う影』が発売されてから早一か月が経ちましたが、皆様快適なリミテッドライフをお過ごしでしょうか? さてさて、この間にリミテッドのグランプリが3回開催されており、初日全勝デッキリストを下記のリンクから見ることができます。
限られた時間の中で結果を出すには、闇雲に練習するよりも、先人の知恵から学ぶほうが効率的!
この3大会の全勝デッキ、計16個から勝てるシールドデッキを模索するのが今回の記事の目的です。
全勝デッキの構成
- 2色にまとめる
- 土地は9-8で17枚(《アーリン・コード》《死の宿敵、ソリン》レベルのカードの場合はタッチしてもよい。その場合は8-7-2などにする。)
- コントロールデッキの場合は《拡大鏡》を加えてマナベース18枚にしてもよい
- コントロールデッキの場合はクリーチャーカードは11~15枚
- 攻めるデッキの場合は13~16枚
- 「低マナの生物/除去/壁 + 飛行クリーチャー」という構成
- 《罪人への急襲》《死の宿敵、ソリン》などの神話レアクラスのボム、《床下から》は飛行クリーチャーの代替として勝利手段に据えることができる(!)
マナベース
マナベースに関しては、土地17枚の2色が基本のようです。この理由は2つで、まず余った土地を消費するカードが少ないことと(『上陸』『覚醒』といった、土地を活用するギミックがない)、狼男のギミックが環境にある都合で、デッキ内に低マナのカードを多めに入れる必要があることに起因すると考えられます。低マナのカードが多いデッキは、3色にすると序盤に色マナが噛み合わずに土地事故に陥ってしまったり、「土地を18枚いれると後半にフラッドするし、かといって17枚にするとデッキ内の色マナ数を確保できない」というジレンマに陥りがちですから、今回の環境では避けられる傾向にあるようです。
通常の環境ですと余った土地の消費方法としてルーティング能力を用意することにより、土地18枚の3色デッキを構築するという戦略も考えられます。しかし『イニストラードを覆う影』ではこの戦略はマイナーになるかもしれません。「コモンにマナベースをサポートするカードが少ないという点」「ライブラリーから墓地にカードを落とす能力があるため、タッチカラーしたマナソースが墓地に行ってしまうと大惨事になるリスク」なども3色デッキを避ける理由になるでしょう。
ただし《アーリン・コード》《死の宿敵、ソリン》は別格で、タッチしてでも使う価値があり、この2大プレインズウォーカーが両方入った4色デッキがアルバカーキで全勝しています。(4色デッキはこのデッキ一つのみなので、逆説的にタッチする価値があるのはこれらのみと言えるかもしれません。)
クリーチャーカードとスペルの枚数
「低マナの生物/除去/壁 + 飛行クリーチャー」という、シールドでのオーソドックスなスタイルのデッキが結果を出しています。ただし通常17枚が基本といわれるクリーチャーカードですが、どのデッキも16枚以下になっていました。11枚という非常に少ないデッキも!狼男のギミックがここでも影響しているようで、対戦相手のターンでも動けるように、クリーチャーだけでなく、ある程度スペルを入れておくことが重要なようです。
勝ち手段≒飛行クリーチャー
勝つための手段として緑の大型地上生物でゴリ押す戦略は良くない可能性があります。この原因を考察するに、《天使の粛清》《金縛り》《殺人衝動》《腐臭ネズミ》《狂気の一咬み》などの軽い対処手段が用意されていることと、《不屈の聖戦士》《邪悪の暴露》《ただの風》、アンコモンなら《血統の呼び出し》《蟻走感》《ウルヴェンワルドの謎》など、チャンプブロックなどでダメージレースをずらせる強力なカードが多いことも要因と推測します。とくに《腐臭ネズミ》に関しては《死の円舞曲》で使いまわししやすいので、対戦相手のデッキが緑だったときにはこのシナジーをサイドインできないか検討してみるといいでしょう。
飛行クリーチャーに関しては《ムーアランドの流れ者》《闇告げカラス》《縫い翼のスカーブ》《ファルケンラスの後継者》など、コモンからアンコまで、赤と緑以外にはプレイアブルなものが用意されているので、赤緑デッキさえ組まなければ用意できるはずです。もちろんレア以上の大型飛行生物なら言うことはありません。ここで特筆すべきは《グリフの加護》でしょう。 16個の全勝デッキ(そのうち白が入っているデッキは9個)のうち、5個のデッキでメインボードに採用されていました。お手軽にフィニッシャーを作れ、アドバンテージを失わない大変強力なカードといえます。
シナジーを形成しやすいコモンカード
『イニストラードを覆う影』のコモンはかなりシンプルにデザインされています。これは意図的に調整されているものでしょう(カードデザインに興味のある人は新世界秩序(http://mtg-jp.com/)も読んでみましょう!)。そんな中でも、コモンでも多くのカードとシナジーを形成できるものはあります。特に使う価値のあるカードやシナジーの多いカードをまとめましたので、覚えておくと構築の際に役に立つでしょう。
相性の良いカード:昂揚を持つカード全般 / 下記のカードなど
相性の良いカード:昂揚・マッドネスを持つカード全般 / 下記のカードなど
相性の良いカード:昂揚・マッドネスを持つカード全般 / 頭でっかち全般 / 下記のカードなど
ディスカード/パーマネント生贄全般
さてさて今回のリミテッド記事はいかがでしたでしょうか?
皆様の参考になりましたら幸いです。
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